買い物に行った所の駐車場で、野菜を売っている人達から
何点かを購入していると、四肢に障害があって、座ったまま
駐車場内を移動している男性が私の側に来ました。
「マダム・・・」と言いながら細く曲がった手を出す男性は、
小銭・・・というかお金を求めているのです。
カンパラでも、身体に障害を持っている人や子連れの母親、
小さな子供達が物乞いをしている姿は、結構見掛けます。
小銭を沢山持っていて、財布の中の重い小銭をなくすべく
野菜の代金も全て小銭でジャラジャラ支払っていた私は、
最後に財布に残っていた3枚ほどを取り出して
「小銭はもうこれしかないの・・・」と、その男性に手渡しました。
すると、その男性ったら・・・
私が渡した小銭の内の1枚を投げ捨てるじゃありませんか!
しかもその小銭を渡した私の目の前で、私を見ながら!
「どうしてお金を投げ捨てたりするの!?」
怒りと驚きで思わずそう怒鳴る私に、その男性が言ったのは
「ノーグッド」。金額が小さ過ぎるって言いたいんだと思います。
その人が投げ捨てたのは、一番小さい単位のコインだから。
(日本でいう所の1円硬貨って事です)
渡した中に混ざってたそのコインは、単位が小さいから
それだけでは何にも買えません。でもそれが10枚あったら、
小さいバナナが1本買えるんです。ちゃんとしたお金です。
お金を・・・しかも他人からもらったお金を、その人の目の前で
地面に投げ捨てるなんて・・・。何て事?この罰当たり!
「なんて事するのよ!? 信じられないっ!!」
周りの事など気にせずに怒鳴っている私を見ながら、もう
これ以上もらえないと悟ったのか、その人は去りました。
私が渡した残りの小銭は手に持ったままで・・・。
身体に障害があって働けず、他人に施しを受けるしか道は
ないのか、諦めて働こうとしないのか・・・どっちでもいい。
その人のその態度が本当に許せませんでした。
途上国で身体に重い障害を持っているというのは本当に
大変な事だし悲しい事だけれど、目に見えた身体の障害より、
その人の心の障害の方が問題が大きいと思ったのです。
あ~あ、良い天気だったのに、イヤ~な気分になっちゃった。
* * *
自転車にマトケを積んだ人。相当重いと思うんだけどな。
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